
こんばんはー!たけぼうです。
今回は未来永劫決して変わる事の無い、ビジネスの土台、大原則、成功の条件、についての物語を作ってみました!
それではさっそくいってみましょう!
ゴールドラッシュに夢を託した2人の物語
昔々アメリカのサンフランシスコという所に、としみつ君とリーボ君という2人の青年がいました。

おいリーボ、カリフォルニアの金山知ってるか!?近頃そこで金を発掘して金持ちになってる奴が沢山いるらしいぞ!

え、そうなの?それは凄いね。

何のん気な事言ってんだ!俺達もカリフォニアに行くぞ!このまま働き続ける人生なんてゴメンだからなっ!

ええっ!?ぼ、僕も行くの?僕はやめておくよ!

何言ってんだ!他の奴らもみんなもう旅立ってんだからな!俺達もすぐ行くぞ!
こうして2人の青年は一攫千金を夢見て、故郷からカリフォルニアに旅立ちました。
しかし2人がカリフォルニアに着いた頃には、金山はもう発掘者達であふれかえっていました。みんな同じように一攫千金を夢みて移住してきていたのです。
採掘現場では、みな競うように金山を掘り続けました。中には効率良く掘れるツルハシを購入したり、掘った石をスムーズに運ぶ滑車を作ったり、あの手この手でライバルに勝つ方法を考えたのです。
中には抜けがけして早朝に採掘作業をする人間もいました。
そんなライバルが多い中、としみつ君とリーボ君の2人も金を掘り当てる事を夢見て、毎日毎日大勢の仲間達に負けないように金山を掘り続けていました。
しかし2人は、どんなに頑張っても金を見つける事が出来ません。
やがて周りの同業者達も、数ヶ月すると金を掘り当てる事をだんだん諦めるようになっていきました。労働に対しての対価が得られず途方にくれてしまう人が後を絶たなかったのです。
しかし、夢を諦めて故郷に帰っていく仲間達は多かったのですが、新たに一攫千金を夢見てカリフォルニアにやってくる人達もまた多かったので、採掘現場は常に大勢の人がいました。

としみつ君、悪いけど僕はもう採掘をやめようと思うよ。

お前はアホか!?このまま労働者で終わるつもりかよ!1ヶ月前だって金を掘り当てた奴がいたろうが!?

そうだけど、僕はやっぱり誰かが喜んでくれる仕事がしたいんだよ。

バカ野郎が!お前は偽善者かよ。そんな事で成功出来ると思ってんのか!?

そ、それは分からないけど。でも僕はやっぱり服を作るのが好きなんだ!
こうしてリーボ君は金を掘り当てる事を諦めて、自分の好きな仕事である服の仕立て屋さんになりました。
しかしリーボ君が作る服は全く売れずに、苦しい毎日を送ってたのです。
リーボ君はだんだん不安になりました。大勢の人がこのカリフォルニアに移住してきて、その殆どの人が金を掘り当てようと頑張っています。
「大勢の人達と全く違う事をやっている自分は、間違っているのだろうか?」
「としみつ君達はいつか金を沢山掘り当てて、自分だけ貧乏のままになってしまうのだろうか?」
そんな風に彼は考えるようになったのです。

はぁ、全く服が売れない。僕はやっぱり間違ってたんだろうか?

うふふ。貴方は間違ってないわ。成功というのはね、大勢の人を幸せにする事なんですから。

あ、あなたは誰?・・・僕には大勢の人を幸せにする力なんてありませんよ。

うふふ。まずはあなたの身近な人を喜ばせる事、そこから始めたらどうかしら?

は、はぁ・・・。

他の人が出来る事はしなくていいのよ。貴方しか出来ない事ってあるんじゃないかしら?
リーボ君は、通りすがりの謎の貴婦人からアドバイスをもらいましたが、彼にはその言葉が良く分かりませんでした。
しかし、そんな彼に転機が訪れたのです。

おいリーボ、お前まだ服屋なんかやってんのか!?

うん。そうだよ。・・・あれ?としみつ君、ズボンがボロボロだね。

しょうがねえだろ。採掘の仕事してたらみんなこうなるんだよ!

・・・・あ!
リーボ君はこのとしみつ君の一言で、あの謎の貴婦人の言葉を思い出したのです。
「あなたの身近な人を喜ばせる事、そこから始めたらどうかしら?」
・・・かしら・・・かしら(エコー)
その後リーボ君は、金山で働く人の為に「丈夫な生地で作った作業着」を作ろうと考えたのです。
初めは失敗続きでしたが、リーボ君はテントや帆に使われているキャンパス地を使う事を思いつき、とうとう丈夫な作業着を作り上げる事に成功しました。
そしてリーボ君が作った丈夫な作業着は、金山で働く人にとても喜ばれたのです。
リーボ君は大勢の人が喜んでくれて、彼自身も大喜びしました。そしてもっと軽くてもっと丈夫な作業着を作ろうと決心しました。リーボ君は労働者達をもっともっと喜ばせたかったのです。
そしてついに彼は「ブルーデニム生地」を使った作業着を完成させたのでした。

リーボ!このデニムってやつすげーじゃねえかっ!全然やぶれねーぞ!こりやぁいい!!

としみつ君ありがとう!喜んでくれて僕も最高に嬉しいよ!

デニムは女性でも意外と合うわね!履き心地もいいじゃないの!

げっ! か、母ちゃんもカリフォルニアに来てたのかよっ!?
こうしてリーボ君の作ったデニムは、採掘の現場で働く労働者に絶賛され、彼らの間であっという間に広がっていきました。
そして数年経つと、採掘などの労働者だけでなく、幅広い層の一般の人達にも普及していったのです。
やがてリーボ君は「リーボイス」というデニムブランドの会社を立ち上げて、大成功を収めました。
ちなみにとしみつ君は、その後金を発掘するのを諦めて、泣きながら宇宙に帰っていきました。
おしまい。
ゴールドラッシュに夢を託した2人の物語 さいごに
今回のお話は「リーバイス」の創業者のお話を、私が勝手にリメイクした物です(笑)。
まぁでも、ゴールドラッシュの時代に一番儲けたのは、採掘者を相手にしたビジネスだったというのは本当の話。
「金山」という所には、人それぞれ違った言葉が入るでしょう。試しにやってみてくださいね。
さて、今の時代はテクノロジーが普及して、大勢の人に大きなチャンスが与えられました。なのでお金を稼ぐ人も、かなり増えたのではないでしょうか?
でも「成功 = 幸せにした人の数」というビジネスの大原則から外れてしまうと、一時的な成功で終わってしまうパターンも多いです。
私も過去に小金が入って来た事が何度かありましたが、やはり大原則が外れていたのですぐにその収入は絶えてしまいました。
ノウハウとかテクニックとかそういうのも大事ですが、やはり一番に考えなければならない事がありますよね。
綺麗事でも道徳心でもありません。それが真実なんですから。
私達にしか出来ない事で、誰かに喜んでもらいましょう!
では、最後まで読んで頂いた事を感謝します。また他の記事で会いましょう!
たけぼう