
おかげ様で私のお店も3年近く経ち、大分安定してきました。
そこで家族で沖縄の石垣島まで旅行に行って来たのですが、夕食で立ち寄った居酒屋さんの集客方法が素晴らしかったので記事にしてみました。
人気の飲食店は満席、私達がたどり着いた店は・・・
私達家族は、初めにスマホで石垣島の居酒屋さんや飲食店を検索していました。そして口コミや評価が高いチェーン店の居酒屋さんや、有名な飲食店が気になり足を運んだのですが・・・
どこも満席(´;ω;`)
仕方なく、私達家族は石垣島の繁華街をさまよいつつ、空いている飲食店を見てまわりました。そこで一軒の空いている居酒屋さんを発見。しかし、何とお客さんは一人も入っていません。
家族は歩き疲れて「もうこの店でいいよ~。」と投げやりな感じでしたが、せっかくの旅行ですからハズレなお店には絶対に入りたくはありません。
そこで私はお店の外観やお品書きを隅々までチェックしたのです。
その居酒屋さんの集客方法に私は引き込まれた。
私が気になったのは、その居酒屋さんのお品書き。ただメニューが書いてあるだけではなかったんですね。
「石垣島で10年以上家族で営業しているアットホームなお店です。」
メニューの横にこんな感じのお店紹介がありました。特別変わった事は書いてありませんよね。
でも私はこの1文で、このお店ならハズレではないだろうと感じました。それは飲食店を10年経営しているという事と、家族経営という所です。
飲食店は開業してから、2年以内に約50%の店がつぶれてしまうというデータがあります。そして10年では5%の店しか生き残れません。
まあ沖縄の石垣島という観光地なので、ちょっと条件は違うのですが、いくら観光地でも新規客だけでリピーターが来なければ10年は絶対に生き残れないでしょう。
そして家族経営。チェーン店には無い良さがあります。冷凍食材は使わないでしょうし、お店の人との会話も楽しめるというものです。
私達家族は繁華街をかなり歩いて、飲食店を見てまわりましたが、このお店のような紹介文はどこも書いてありませんでした。
観光地で競合店が多いのなら、なおさらその紹介文は生きてくるなーと思わされました。ネットで調べない人は、お店の外観で判断するしかないですからね。
居酒屋さんの店内ポップが素晴らしかった!
結論をいうとその居酒屋さんは大正解で、家族全員が大満足。関東に帰ってきてからも、また石垣島に行ったら絶対行きたい店だよねーと言っています。
もう頼んだ物全部美味しかったんです。チェーン店よりは単価が高いのですがそれを引いても大満足。(個人店は単価下げたらダメです。)
それで私達が調子に乗って色々なメニューを追加オーダーしまくったんですが、これには訳があります。
単純に料理が美味しかったというのもあるんですが、その店主さんの娘さんがカウンターでお勉強していて、その子が書いた店のチラシがあったからなんです。
しかも手書きの作文風(笑)。
うちの店の「お勧めベスト3のメニュー」は、こんな食材でこんな調味料を使っていて、お父さんが一生懸命心を込めて作りますって書いてあるわけです。
そのチラシをメニューと一緒にさりげなく置いたあったので、みんな最後まで読むはずです。チラシに関しては、私も同じような事しましたけどね(笑)。
そりゃ、小さな娘さんがお勧めだと言うんだから、食べたくなるってもんです。
飲食店の集客は、お客さんの脳に動画をイメージさせるべし!
多くの飲食店の集客って、大体フリーペーパーとか、グルメサイトでしかやっていないと思うんですね。
それはそれでいいんですが、そこに載せる紹介文とか料理の説明が超大事だと思うんです。写真だけじゃ分からない事って沢山ありますし。
どこの生産の食材なのか、個人店なら冷凍食材は一切使っていないと書くだけでも大手チェーンとの差別化になります。
どういった調理方法なのか、どんな香りがするのか、歯ごたえはどうなのか?風味や後味は残るのか?どんな飲み物と合うのか?
早い話が、五感を刺激して映像をお客さんの頭の中に流してあげるという事です。
「自家製の石釜で丁寧に焼き上げ、トマトの酸味と生地の香ばしさが口の中に一瞬で広がり、生地を噛むと外側はパリッと弾け、中はモッチモチの食感。」
「出来立てアツアツのピザを、相性抜群のフレッシュスムージーと供にお楽しみください。」
みたいな感じ。ピザとスムージーが相性いいのか知りませんが(笑)。今適当に作った文章です。でもその映像が頭の中で再生されましたよね? この文章であなたはピザが食べたくなったかもしれません。
まだまだもっと詳しく書いてもいいくらいですね。
まあ、飲食店に限らず情景描写は大事です。まずはお客さんの頭の中で疑似体験してもらわないと欲求っておきないんです。
様々な欲求が、ご来店やご購入に繋がりますからね。
お店の集客はラブレター?
この石垣島の居酒屋さんのように、お店のいい所をお客さんに教えてあげることは大事です。
どんなに小さな事で当たり前の事だと思っていても、お客さんからすれば知らないわけですからね。
「オーダーを受けてから料理を手作りします。」このようなめちゃくちゃ当たり前の事でも、お客さんからすれば妙な安心感を覚えるものです(笑)
以前から私はお店の広告やホームページは「ラブレター」みたいな物ですよって、語ってきたんですね。
ラブレターなのに、名前と年齢と血液型しか教えてなくていいんですか?という事です。お客さんは知りたがってますから、教えてあげればいいんですね。ではまた!
P・S
石垣島の川平湾や西表島の水牛車などの画像が載せておきます。本当に川平湾は透き通っていて外国の海のようでしたね。
大勢のドイツ人の旅行者が川平湾に集まって来たんですが、すぐ近くにとてつもなく大きい豪華客船が停まっていたので、きっとそれでしょう。世の中にはお金持ちが沢山いるもんですね。
西表島のマングローブや水牛車には心癒されました。水牛車では運転する人が、三線で沖縄の歌を歌ってくれます。しかし音程が外れまくってましたね(笑)
また行きたいですね。自営業のいい所は頑張った分だけ自分の利益になる所です。税金も高くなりますが・・・。
またお店の売上を上げて石垣に行こうと思います。
(^-^)