
今回はボサノバの名曲「イパネマの娘」のアドリブスケールについて。
これは自分用の忘備録なので、あらかじめご了承くださいね。
【忘備録】イパネマの娘のアドリブで使うスケールを分析してみた。
私はジャズピアノをやっているんですが、最近はボサノバを練習しています。
で、ボサノバといえば何といっても「イパネマの娘」ですよね。
でもアドリブする際に「ここは一体何のスケール使えばいいんだ?」と悩んでしまいました。
すっごい気になって、2時間くらいネットで調べていたと思います。
なのであっという間に休日が終わってしまいそうな勢いでした(笑)。
どのサイトも「この人音楽理論すげーな!」と驚いてしまう反面、もっとシンプルにして自分用に記録を残しておきたいと思ったので記事にしました。
理論的に間違っているかもですが、あくまで自分用の記録です。
あとで師匠に確認してみたいと思います。間違っていたらまた修正します。
イパネマの娘のアドリブスケール Aセクション
とりあえず、最初はFのキーを使うのは間違いありませんね。
で、疑問は色々あるんですが、まずは3小節目の「G7」でしょう。
こういうのは大体「セカンダリー・ドミナント」なんですが、次が「C」だったら分かるんですよね。
でも次のコードはなぜか「Gm」です(笑)。
で、結論をいうと、6小節目の「G♭7」というのが実は「C7」の裏コードなんですね。
「C7」というのは、「Gm → C7」に分解可能。なので楽譜はそうなっています。
なので「Gm → C7」を「C7」と捉えると、「G7」の正体が分かりますよね。
つまり、「G7」というのは「C7(G♭7)」に向かう「セカンダリードミナント」というわけです。
この「G7」を「C7」だと思えば、かなり演奏もシンプルで分かりやすくなります。
イパネマの娘 アドリブスケール Bセクション
イパネマはやはりBセクションからコード進行が難しいです。
なので分かりやすく書いておきますね。
意味不明なコード進行「G♭△7 → B7」
この曲はBセクションで転調します。ここら辺のキーはおそらく「D♭」です。
「G♭△7」は普通にダイアトニックコード。Ⅳ(4番目)のサブドミナント。
で、問題は「B7」ですね。かなり自分的に謎でした。
これも多分ですが、いわゆる「借用和音」かなと思います。
本来「D♭」のダイアトニックコードには無いコードですよね。なのでこれは「D♭m」のKeyからコードを借りて来ています。
つまりマイナーキーから借りてきたコード。
「D♭m」のⅦですね。7番目のダイアトニックコードかな。5番目だけでなく7番目もドミナントになるらしい。
(ちなみに7番目のドミナントは、トニックに進む性質はあまり強くないとの事。)
なのでまぁ、「G♭△7 → B7」の所は「D♭メジャースケール」でいいかと。
慣れてきたら、B7でリディアン7thとか使うといいかも。
また意味不明なコード進行「F#m → D7 」。
これも一体なんのキーなのやら(笑)。
「F#m → D7 」すごいですねー。見た事ないコード進行。
で、これもたぶんですけど、「E」に転調しています。そう考えると上記の理論と同じになります。
つまり、ダイアトニックのⅡm(2番めのサブドミナント)と、マイナーキーから借りてきた7番目のドミナントマイナー(借用和音)。
なので「Eメジャースケール」がハマるかと。
さらに意味不明なコード進行「Gm → E7」
結局ですね、これも理屈は同じかなと。
「F」に転調していると考えると、Ⅱmとドミナントマイナー(借用和音)です。
なので「Fメジャースケール」がハマるかと。
あとAm、D7・・・もありますが、そこは説明不要かと思います。まぁGメジャースケールですね。
でGm、C7はもちろん、Fメジャースケール。
結局書いてしまった(笑)。
イパネマの娘のアドリブで使うスケール さいごに
忘備録のつもりが、けっこう詳しく書いてしまいました。
ブロガーのクセですね(笑)。
理論的にまちがっている可能性も高いですが、弾いてみるとわりとしっくりきます。
ではまた!