一般サロンを辞めてヘアカット専門店に入社した私

無職になった私は、必死で就職先を探しました。手荒れにも泣きたいほど苦しんでいたので、1000円カットの求人に目を付け、さっそく電話。(シャンプー無いから手荒れからは開放される。)

結局すぐに採用してもらう事になったのですが、就職までに1週間くらいかかりました。短いといえば短いですけど、夫婦仲が非常にまずかったので、私にとっては長い長い1週間でした。

一般サロンを辞めてヘアカット専門店に入社した私

どうにか再就職出来て、嫁さんも普通に口をきいてくれるようになり元気になってきました。で、話は1000円カットの事になりますが、いやいや、1000円カットというのが、また変わった職種で驚きました。

人気店になると、1日に40人~50人くらいはカットするんですね。もうヘトヘトだし、そして喜びがほとんど無いんですよ。接客もしないので切るだけ。

接客に関しては、楽と言えば楽なんだけど、面白くない、楽しくない。

仕事がつまらないし、早く辞めたいと毎日思っていました。ここでの最大の教訓は、人間の本質とか本能について学べた事。人に喜んでもらえないと、まったく楽しくない。

アインシュタインは、「人間は人間の役に立つ為に生まれて来た。」と言い、マザーテレサは、「誰の役にも立てないと知った時、人間は倒れます。」と言いました。

これって、めちゃめちゃ人間の本質を突いてるなと思わされます。綺麗事を言うつもりはないし、道徳を語りたい訳でもないです。そいういう本能が人間には元々あるのだから、それを無視したら、やりがいも無い、楽しさもない、無い無いずくしです。

笑顔とか「ありがとう」という言葉は、人間にとって、無くてはならないエネルギーなのだと思います。生きていく上で。食べ物と同レベル。正直、無くてもいいと思っていました。

好きな事出来て収入さえあればって。でもやはり必要。

恥ずかしながら40歳にして再確認出来ましたね。なので、これが無いと成功出来ないです。それが力の源になるし、楽しくなるからです。

楽しければ続けられるんです。(今は自分の店で1000円カットやってますが、接客しているので楽しいです。)なので私はチェーン店の1000円カットで働くのは、3年も持ちませんでした。

仕事がつまらなくて精神的に限界でした。すぐにでも辞めたかったです。もう一つ我慢ならなかったのは、適当に働いて失客している従業員のこと。そいういった従業員が多い店舗は売上が極端に悪いんです。

その人達と、一生懸命マジメに仕事をしている自分、実は、ほとんど給料が変わらなかったんですね。売上が悪い店舗を補う為に、余計に働いている感じです。

やはり頑張って結果を出した人は、会社からもっと評価されなければならないと思います。

これはあなたも感じているかもしれませんね。それとは逆に、頑張れば頑張るほど、自分に返ってくるのが自分のビジネスです。

大変さももちろん大きいけど、それ以上に喜びが大きいです。これは実感としていつも感じています。で、その職場はもう精神的に限界だったのですが、他に選択肢が無いんですよ。

そんな理由から、1000円カットで独立という事を次第に考えるようになりました。夢でも何でもなく、現状から抜け出したい、というのが大きかったです。

 

つづく